【Flower Stories#046】聖レオナールの激闘

それは勝利を告げる鈴の音



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西欧に伝わる伝説:森の守護 聖レオナール

5月1日。ヨーロッパにはスズランの花を贈りあう風習があります。

特にフランスでは、花嫁にスズランを贈る風習があったり、5月1日のメーデーには贈った人に幸せが訪れるようにスズランの花を贈り合うといいます。
そこで今回のストーリーは、そんなスズランの誕生にまつわる一つの伝説をご紹介しました。

森の守護、聖レオナールは人々が怖れるドラコンを退治するため、三日三晩戦い続けた。
激闘の末、ドラゴンを倒すことができたが、レオナールも全身に傷を負ってしまう。その傷から滴り落ちた後にいい香りを漂わせる白い花が咲いた。

出典: 神話と伝説にみる 花のシンボル事典

なぜ、スズランの花姿からこのような伝承が生まれたのかは、よく分かりませんが、厳しい冬が過ぎ、麗らかな気候の春が訪れるころに咲くスズランの花を見て、今年も「冬」に打ち勝った!と心の中に勝利の鈴の音が聞こえてきたのかもかもしれませんね。


・春の訪れを釣り鐘型の花とともに知らせる、なじみ深い花。
・学名Convallariaは、Convallis…谷、leirion…ユリで谷間の百合とも呼ばれる。
majalisは5月に咲くを意味する。
・英名はLily of the valley。谷間の百合。
・日本に自生するスズランは、つつましやかに葉っぱよりも下の方に花をつける。
・ドイツスズランは、花は葉と同じくらいまで伸び、やや大型。香りがあり、香水の原料にもなる。
・可愛らしい姿とは似つかわしくなく、有毒植物。特に花や根に多く含まれる。
・ギョウジャニンニクと外見が似ており、誤食による中毒事例もある。スズランを生けた水を飲んでも中毒になるらしい。
・フランスでは5月1日のメーデーにスズランの花を贈ると幸せが訪れるという風習がある。
・フィンランドの国花

別名:君影草(きみかげそう)、谷間の姫百合
科名:キジカクシ科
属名: スズラン属
学名:Convallaria majalis
原産地:ヨーロッパ、東アジア、北アジア
開花期:4-5月
多年草


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