【Flower Stories#025】待ち焦がれて百日間

百日間も咲き続ける、
あの花の誕生物語



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朝鮮に伝わる切ないラブストーリー

このお話は、「花の文化史(松田修著)」に紹介されていた朝鮮に伝わる伝説を基に、基本的な骨格は残しつつ、一部脚色を加えて作成しました。

話の大筋は次のとおりです。

昔、朝鮮の海岸の漁村では、生贄を竜神に捧げることで、水難を防ぐ習があった。その生贄に村一番のの長者の娘が選ばれた。
娘は犠牲者として最後の化粧を終え、海岸に立って竜神を待っていると、この国の王子が船に乗ってこの岸に着く。
そして娘から事情をきいた王子は、娘のために竜神と戦って征伐。このことがきっかけで、王子とこの娘は恋仲になるが、王子は王の命令で他に行く場所があったので、百日を期して再びここに戻ることを約束し別れることになった。

しかし、娘は百日を待たずになくなってしまった。百日目に戻ってきた王子だったが、娘の死を知り嘆き悲しんだ。
その娘の遺体を丁重に埋めてやったところ、その場所に1本の木が生えてきた。そして咲いた花は、百日もの長い間花を咲かせた。
村の人々は、それを見て、娘の生まれ変わりだとし、百日紅と名付けた。


百日紅。学名はLagerstroemia indicaといいます。
別名サルスベリといいますが、樹皮がツルツルして、サルが滑るほどというところからきているそうです。
ただ、Wikipediaによりますとサルは滑ることなく簡単に上るそうです。
そりゃ、そうですよね^^;

花がものすごく固まって咲きますので、大変華やかですが、
一つ一つの花を見ますと、奇抜な形をしていました。
面白いので見てみてください。

学名のLagerstroemia(ラジェルストレミア)は、18世紀スウェーデンの超有名な植物分類学界のスーパースター「リンネ」の友達、Lagerstroum博士にちなんだもの。種名indicaはインドのということのようです。
中国原産と言われているのに、なんで「インドの」なんでしょうか?
ヨーロッパに渡った時に、インドから来たと間違われたのかな?
植物の名前(特に和名)は混乱することが本当に多いですが、学名でも注意しないと間違って覚えてしまいますね^^; .

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