物思いという名の
花の誕生物語
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顔のような模様は愛の象徴？
このお話は、パンジーの模様にまつわるお話でした。パンジーは、フランス語のPansee（パンセ）からきており、Panseeは【物思い】といった意味があるそうです。パンジーの顔のような模様や傾いたお花の様子が【物思い】にふけっているように見えたのでしょうね。
そんな【物思い】は、パンジーの花言葉の一つにもなっています。よかったらこちらもどうぞ～。【Flower Stories#037】物思う
パンジーにまつわるエピソードは、色々とあるようで、その一つが ギリシャ神話のエロース（ローマ神話では、クピド（キューピッドCupid）と呼ばれ、同一視されている）が登場するお話でした。 天使の面影を映し、3回のキスで3色になったなんてロマンチックな話です。和名が三色菫（サンシキスミレ）であることも覚えやすいですね。
エロースと言えば、 恋心と性愛を司る神 で、【愛】に関係する神ですが、実はパンジーの絞り汁が、シェイクスピアの戯曲【夏の夜の夢】の作中で媚薬として重要な役割を担っているそうなんです。もしかしたら、エロースの面影が媚薬としての効果を発揮させているのかもしれませんね＾＾
ビオラとパンジーの違い？
パンジーの学名は、Viola x wittrockiana で、いわゆるビオラですね。さて、両者の違いは何でしょう？
簡単にいうと【花の大きさ】だそうです。大きいものは【パンジー】、小さいものは【ビオラ】。Wikipediaによりますと、5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラとすることが多いようです。ただし、その区別はあいまいで、今では品種改良が進み、小さいパンジーや大きいビオラもあり、明確に区別ができないと言います。ちなみに学術的には、パンジーもビオラも野生のサンシキスミレと他の品種との交配種で同じです。
冬の花壇を彩る、パンジーとビオラ。その面影はきっと愛に満ち溢れていることでしょう。
