鍵を象徴とする
早春に咲くあの花の物語
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冬の扉を開けて、春を呼び込む鍵の花
花にも様々な逸話がありますが、日本昔話的な話もあるもんですね。
今回は鍵の花と呼ばれるドイツに伝わる逸話、 ハッピーエンドのお話でした。
ドイツでは、サクラソウのことをSchluesselblume【鍵の花】と呼びます。
これは、ある伝説が元となっています。
病に伏せる母のために少女が花を摘んでいると、サクラソウの妖精が現れ、サクラソウを渡してこう告げます。
このサクラソウを鍵として城門を開けよと。
そして、城へやって来た少女に妖精は宝物を授けた、という話です。
実はサクラソウが【鍵】に関係するのは、
ドイツだけではないようです。
例えばスウェーデンではサクラソウを【五月の鍵】と呼び、イギリスでは鍵を管理する聖ペテロに由来して、【ペテロの草】なんて言われているそうです。
また、サクラソウは学名をPrimulaといいますが、ラテン語の「primos(最初の)」を語源とし、早春にいち早く花を咲かせ始めることから付けられたとされています。春の扉を開ける【鍵】という意味もあるようです。
花言葉の一つは【青春の始まり】。
これから始まる若々しい未来という扉の前で、今まさにその鍵を開けようとしている、そんな気持ちになれるお花です。