百日間も咲き続ける、
あの花の誕生物語
Acanthus Achilles Angela Apollon Dahlia Flowerstories flowerstories365 Hydrangea Rosastories Viola アイリス アカンサス アキレウス アジサイ アポロン アヤメ イーリス エディブルフラワー オリジナルストーリー ギリシア神話 クリスマスローズ サルスベリ シーボルト ジョゼフィーヌ スイレン ゼウス ダリア チューリップ ナポレオン ニオイスミレ ネリネ バラ パンジー フラワーストーリーズ ヘラ ペチュニア モネ ロサストーリーズ 伝説 史実 楠本滝 熱帯スイレン 百日紅 花言葉 花言葉Stories
朝鮮に伝わる切ないラブストーリー
このお話は、「花の文化史(松田修著)」に紹介されていた朝鮮に伝わる伝説を基に、基本的な骨格は残しつつ、一部脚色を加えて作成しました。
話の大筋は次のとおりです。
昔、朝鮮の海岸の漁村では、生贄を竜神に捧げることで、水難を防ぐ習があった。その生贄に村一番のの長者の娘が選ばれた。
娘は犠牲者として最後の化粧を終え、海岸に立って竜神を待っていると、この国の王子が船に乗ってこの岸に着く。
そして娘から事情をきいた王子は、娘のために竜神と戦って征伐。このことがきっかけで、王子とこの娘は恋仲になるが、王子は王の命令で他に行く場所があったので、百日を期して再びここに戻ることを約束し別れることになった。
しかし、娘は百日を待たずになくなってしまった。百日目に戻ってきた王子だったが、娘の死を知り嘆き悲しんだ。
その娘の遺体を丁重に埋めてやったところ、その場所に1本の木が生えてきた。そして咲いた花は、百日もの長い間花を咲かせた。
村の人々は、それを見て、娘の生まれ変わりだとし、百日紅と名付けた。
百日紅。学名はLagerstroemia indicaといいます。
別名サルスベリといいますが、樹皮がツルツルして、サルが滑るほどというところからきているそうです。
ただ、Wikipediaによりますとサルは滑ることなく簡単に上るそうです。
そりゃ、そうですよね^^;
花がものすごく固まって咲きますので、大変華やかですが、
一つ一つの花を見ますと、奇抜な形をしていました。
面白いので見てみてください。
学名のLagerstroemia(ラジェルストレミア)は、18世紀スウェーデンの超有名な植物分類学界のスーパースター「リンネ」の友達、Lagerstroum博士にちなんだもの。種名indicaはインドのということのようです。
中国原産と言われているのに、なんで「インドの」なんでしょうか?
ヨーロッパに渡った時に、インドから来たと間違われたのかな?
植物の名前(特に和名)は混乱することが本当に多いですが、学名でも注意しないと間違って覚えてしまいますね^^; .