4/22-Silene armeriaムシトリナデシコ


ムシトリナデシコ
Silene armeria

●ヨーロッパ原産で、観賞用のものが野生化し、様々な地域で帰化植物として定着している。
●5枚の花被弁を持ち、1.5cm程度の花径の花を、茎の頂点で多数咲かせる。
●花の中央には合計で10の鱗片があり、目立つ。
●茎にべたべたの粘液があり、虫による食害や盗蜜を防ぐためと考えられている。虫取りの名の由来となっている。
●食虫植物ではない(栄養として吸収しないため)
●シレネ、小町草(コマチソウ)として知られる。
●Sileneはギリシア神話に登場する半人半馬の種族シレーノス(Silenus)が由来。シレーノスはいわゆる酔っぱらいであり、酒でベタベタしていたのかもしれない。
●フクロナデシコと同じ仲間

科名:ナデシコ科
属名:マンテマ属(シレネ属)
学名:Silene armeria
原産地:ヨーロッパ
開花期:5-6月
一年草または二年草

4/21-Cerasusサクラ


サクラ
Cerasus

●日本を代表する花
●代表品種がソメイヨシノ
●エドヒガンと日本固有種のオオシマザクラの交雑種
●特徴のある一本を選び抜き、接ぎ木で増やされてきた。
●自家受粉では種はできるものの発芽せず、また同じ遺伝子構成にはならないため、現在、各地で植栽されているソメイヨシノはすべて接ぎ木などで増やされたもの。
●江戸末期、染井村(東京都豊島区駒込)の植木屋が品種改良してできた園芸品種
●当初、サクラの名所「吉野山(奈良県)」にちなんで「吉野桜」と名付けられた。
●しかし、吉野山のヤマザクラと誤解されないように「染井吉野(ソメイヨシノ)」に改名された。
●一般的にヤマザクラに比べて、病気や環境変化(公害など)に弱く、人の手を使って管理する必要がある。

科名:サクラ科
属名:サクラ属
学名:Cerasus
原産地:日本、朝鮮半島、ヒマラヤなど
開花期:3-4月
落葉高木

4/20-Phlox subulataシバザクラ


シバザクラ
Phlox subulata

●春にサクラに似た花を地面一面に咲かせる。まさに花の絨毯。毎年咲く。
●常緑で密生するため、グランドカバーにも利用される。
●日向を好み、水はけのよい土を好む。密生するので水はけが悪いと蒸れて枯れやすい。
●別名(英名)はMoss phlox(モスフロックス)。モスは苔、フロックスは学名が由来で焔を意味する。
●芝のように踏まれることには慣れていないので、人が足を踏み入れない観賞用としての植栽が理想。

別名:モスフロックス、ハナツメクサ
科名:ハナシノブ科
属名:フロックス属
学名:Phlox subulata
原産地:北アメリカ
開花期:4-5月
常緑 多年草

4/19-Delphiniumデルフィニウム


デルフィニウム
Delphinium

●野生種は、標高の高い山地で冷涼な草原湿地に自生
●宿根草だが日本の夏の高温多湿で枯れてしまうので日本では一年草
●鮮やかな青や紫のイメージが強いが、ピンクや白、複色もある。
●学名Delphiniumはギリシア語でイルカを意味するDelphisから。

科名:キンポウゲ科
属名:デルフィニウム属
学名:Delphinium
原産地:ヨーロッパ、シベリア、モンゴル、山岳地帯
開花期:5-6月
多年草(暖地では一年草)

4/18-Trifolium pratenseムラサキツメクサ


ムラサキツメクサ
Trifolium pratense

●赤クローバーと呼ばれる。
●牧草や家畜飼料として栽培される。
●窒素固定作用が高く、緑肥として土壌を肥沃にする。
●シロツメクサとともに牧草として明治に導入
●pratenseは「牧草にみられる」の意味
●デンマークの国花
●せき止めや口内炎などへの効果として薬用される。多食した羊が不妊化との報告があることから妊婦や授乳時の女性は摂取を避ける

科名:マメ科
属名:シャジクソウ属
学名:Trifolium pratense
原産地:ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ
開花期:5-8月
多年草

4/17-Iris pseudacorusキショウブ


キショウブ
Iris pseudacorus

・日本全国の水辺や湿地帯、水田脇に繁茂
・観賞用として花しょうぶの黄色が重宝された時代があったが、現在は拡大の懸念がある要注意外来生物に指定
・持ち上げられて目を付けられる。少々、可哀そうである。

科名:アヤメ科
属名:アヤメ属
学名:Iris pseudacorus
原産地:西アジアからヨーロッパ
開花期:5-6月
多年草

4/16-Rhododendron molleレンゲツツジ


レンゲツツジ
Rhododendron molle

・根が浅く乾燥弱い
・密に有毒成分(神経毒)。呼吸停止を引き起こすことも
・馬や牛も食べない。
・ウマツツジ、ベコツツジという別名は馬や牛に害を与えるから。
・養蜂業者はレンゲツツジが開花しているところでは蜂蜜を採取を避けている。
・群馬県の県花
・和名のレンゲは、蕾が蓮華に似ているため。

科名:ツツジ科
属名:ツツジ属
学名:Rhododendron molle
原産地:日本、中国
開花期:5月
落葉低木

4/15-Antirrhuinum majusキンギョソウ


キンギョソウ
Antirrhuinum majus

・花の咲いた姿が金魚の群れのように見えることからキンギョソウ
・英名はかみつきドラゴン。ドラゴンの口に見えることから。
・学名はAnti(~のような)、rhinos(鼻)。つまり鼻のような。
・majusは大きな。併せて大きな鼻のような花?
・いろいろな見方がありますが、金魚が一番かわいい気がします。

科名:オオバコ科
属名:キンギョソウ属
学名:Antirrhuinum majus
原産地:地中海沿岸
開花期: 主に4-6月
多年草(日本では一年草扱い)

イラストレーションとは?

Wikipediaを引用させていただきます。

イラストレーション(: : : illustration)とは図像によって物語、小説、詩などを描写もしくは装飾し、また科学・報道などの文字情報を補助する、形式よりも題材に主眼を置いた図形的もしくは絵画的な視覚化表現である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/イラストレーション

イラストレーションは芸術とは違い、あくまでも目的があって存在しています。

自分は、難しかったり、分かりにくかったり、文字だけではとっつきにくかったり、興味をそそりにくかったりするようなことをイラストを活用することで、ハードルをグッと下げることができると思っています。

科学、歴史、園芸、スポーツ、ファッション、工業、テクノロジーなど専門的な知識や背景が必要な多くの分野において、イラストの力を上手に活用すれば、より多くの方に理解を深めてもらえるはずです。

花や植物に興味をもちはじめたきっかけ

ガーデニングや庭園めぐりなど花をはじめとする植物に関心を持ち始めるのは、いつ頃からなのでしょうか?もちろん、幼少の頃から好きだって方もいらっしゃると思います。

ですが、社会人になって、年齢を重ね、色んな苦労やストレスなどを経験し、日々の生活に癒しを求めるようになってから、興味を持ち始めたという方も少なくないのでは?

ちょっと古いですが、平成23年度財団法人日本花普及センターがとったアンケートがあります。世代別に植物への興味を問うたものです。『植物にとても興味がある』と回答した方について、10代までは10%前後で推移している一方で、20代で21.5%、30代で29.5%、40代で33.3%、50代で43.7%とグググっと上昇しています。

自分自身を振り返ってみると、幼少から10代の頃は、動物(昆虫や恐竜も含む)、音楽、スポーツ、テレビゲームなどの方がよっぽどか興味があり、ほとんど動かない植物はただの風景に過ぎませんでした。ところが、とあるきっかけで自分の中にわすがな変化が起きました。

そのきっかけとは、【プリザーブドフラワー】を見たことです。

プリザーブドフラワーとは、生花を加工して作る花材の一つなのですが、改めてよく見るとそこに【とてつもない造形美】を強く感じたんです。

元が生花だけあって、人工的には決して再現することのできない、この世で生命しか作り出すことができない造形美です。プリザーブドフラワーからそれを感じてから、実際の生花を注意深く見てみると、そこにはさらにとんでもない美が存在していました。

プリザーブドフラワーは人工的に色を入れていきますが、もちろん生花は自身の体内で色素を合成し彩られています。生まれて初めて、花が【本当に美しい】と感じられました。

世の中には美しいと感じるものがたくさんあります。綺麗な絵画、華やかなイルミネーション。ですが、生花の美しさもそれに勝るとも劣らない、いやむしろ、そこにしかない唯一無二の存在ということであれば勝っているのかもしれません。最先端のテクノロジーを全て集結させたとしても、生命の宿った花の美を人工的には完全に再現する事は出来ない、という事に改めて気づかされたわけです。

さらに生きている花は【変化】します。枯れゆく様もまた、人工的には決して再現できない一種のアートです。花の美しさを大層小難しく考えてしまっているのかもしれませんが、心底そう感じるようになってしまいました。

そうなると、それまでただの風景だった花や植物たちが、突然芸術作品かのごとく見えてくるわけです。街中で見られる花壇の花はもちろん、時には名も知らない雑草までもが美しく見えてくるわけです。もちろん愛情をかけて育てることで、その愛情に応えて綺麗に咲いてくれる喜びも花に興味をそそられる魅力の一つだと思います。

あくまでも自分の場合、花や植物に興味を持つようになったきっかけは、生を全うしている植物しか持ち得ない造形美を感じてしまったことです。

もし、美に興味ある方、一度、じっくりとその色彩や造形美を観察してみてはいかがでしょうか?それまで見えてこなかった何かを感じることができるかもしれませんよ。

実は、自分の中でさらに花や植物の魅力が増したきっかけがありました。

それは、また別の機会で。

モネの庭

高知県の北川村にある「モネの庭」マルモッタンをご存知でしょうか。

以前、熱帯スイレンとバラのコラボレーションを見たくて、
インターネット検索をしていてここの存在を知りました。

訪れてみるとこれがかなり本格的な作りになっていて、
世界でここしか本家(フランスにある本家のジヴェルニーの庭)から認められた唯一の庭園だそう。
ジヴェルニーの本家の庭をある程度再現しつつ、加えて日本の気候に適した植物を配し、
まさに「日本だったらこんな風になっていただろう」的なモネの庭です。
庭園は、【水の庭】【花の庭】【光の庭】の3つのカテゴリーに分かれていて
どちらも大変見ごたえのある植栽でした。

で、帰ろうとしたときです。
運よく、モネの庭を管理されている川上裕さんとお話できてしまったのです。
川上さんは庭園管理として非常にレベルが高く、本家ジヴェルニーからも絶大な信頼を置かれている凄い方です。
2015 年には、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章されるほど。
第一印象はバイタリティーに満ち溢れた方で圧倒されてしまったのですが、
とても気さくな方で、色んなお話を聞かせていただきました。
時間を忘れて話し込んでしまい、予定よりも帰える時間がだいぶ遅くなってしまいました。

日本では、北フランスと違い、熱帯スイレンはしっかりと咲いてくれます。
モネが憧れた熱帯スイレン。
一度お庭でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?