カキツバタ
Iris laevigata
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●アヤメ科アヤメ属の水生植物で、古くは万葉集の歌にも登場する。
●服を染める原料として利用され、「書き付け花」と呼ばれていた。
●「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」は、優劣つけがたく区別しにくい様子を例えたもの。
●アヤメは陸生で水はけがよいところ、一方、カキツバタは水生で池や湿地帯など常に水のあるところで生育する。
●愛知県の県花。「伊勢物語」で在原業平が、愛知県知立市八橋で次の歌を歌ったとされることから。
から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
たびをしぞ思ふ
身になじんだ唐ころものように、長年慣れ親しんだ妻を都に残し、ここまで来てしまった。そんな旅をしみじみと思う。という感じの意味。
業平が八橋を流れる沢に咲くカキツバタが美しく、読んだ歌とされている。一文字目を縦に読むと「かきつばた」
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科名:アヤメ科
属名:アヤメ属
学名:Iris laevigata
原産地:日本、朝鮮半島~東シベリア
開花期:5-6月
水生植物 多年草