キク科ヒヨドリバナ属
秋の七草のひとつ。淡く優しい紫紅色の小花が可愛らしく、古くから日本人に親しまれて草花で、万葉集や源氏物語などの古典にも度々登場します。しかし、現在では環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定されその数を減らしています。園芸店で見かけるものは交配された栽培品種で、自生する野性種にはなかなかお目にかかれません。人間の生活園の拡大や外来種の浸食が原因と考えられています。
フジバカマの蜜には、海を渡る、渡り蝶「アサギマダラ」の繁殖に必要な成分が含まれています。そのため、フジバカマの絶滅はアサギマダラの繁殖にも影響を及ぼすかもしれないのです。環境の変化が様々な生命の繋がりに影響を与える事を改めて考えさせられます。
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