5/3-Taraxacumタンポポ


タンポポ
Taraxacum

●キク科タンポポ属の総称。一般的に黄色の花を咲かせ、道端、野原、草原など様々な場所で見かける。
●生命力が強く、コンクリートやアスファルトの裂けめにも根を張る。根の長さは数十センチにもなる。
●諸説あるが、和名タンポポの由来の一つに、綿球のタンポ(拓本を作る際に墨をつけて叩く道具。後に日本で刀剣用のタンポが生まれた)に似ているからという説がある。
●英名Dandelion(ダンディライオン)は、フランス語の「ライオンの歯」Dent-de-lionが由来。
●ギザギザした葉が牙を連想させることから。
●学名Taraxacumの由来は諸説あり。ギリシャ語のtaraxos(病気)+akos(治療)、また、アラビア語のtarakhshaqoq(野生のチコリ、キクニガナ)、ペルシャ語の「苦い草」(tharakchakon)に由来等々。
●比較されるのが、外来種のセイヨウタンポポと在来の二ホンタンポポである。
●セイヨウタンポポは、年中いつでも花を咲かせるが、二ホンタンポポは春の短い期間。
●セイヨウタンポポは、自家受粉可能だが、二ホンタンポポは他家受粉のため繁殖機会が少ない。
●セイヨウタンポポの方が都市部によくみられるため、在来のタンポポを追いやったとされるが実はそうでもない。
●セイヨウタンポポは、種子が小さく、芽生えのサイズも小さいため、他の植物がいない都市部では繁殖を拡大できるが、自然豊かな土地では逆に生存競争に負ける可能性が高いからである。
●在来種は、セイヨウタンポポよりも大きめの種子でしっかりとした発芽をする。
●開花した春以降は夏草にどうしても負けてしまうので、あえて休眠に入り、再び冬越しし、また春に開花して種を飛ばすという日本に適した生存戦略を持っている
●セイヨウタンポポと二ホンタンポポの見分け方は、セイヨウタンポポは、総苞片(いわゆる萼の部分)が反り返るのに対して、在来種の総苞片は反り返っていない。

科名:キク科
属名:タンポポ属
学名:Taraxacum
分布地:ユーラシア大陸、ヨーロッパ
開花期:3-5月
多年草

ichi
【人】【自然】【科学】。あらゆるものに【物語】があります。 専門的で【とっつきにくい】ことを【楽しく分かりやすく】表現できることは【イラストレーション】の力です。 イラストレーションというツールを活用して、知られざる【物語】を多くの方々で共有し、その【物語】と通して【ヒト】と【ヒト】の【つながり】がさらに深まるような作品を描きたいと思っています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。